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第三章・14
目が覚めた。
原稿は、未だ真っ白。
「描けない……」
決意から、すでに2週間が過ぎていた。
プロットは、決まった。
同じ部活に所属する、先輩と後輩。
そこで同じ時を過ごすうちに、惹かれ合う二人。
だが、家庭が不幸に見舞われ、退学を余儀なくされる後輩。
いつかまた、会おう。
そう言って、涙で別れる二人。
時は過ぎ、くたびれたサラリーマンになってカフェに入る先輩。
そこには、あの時別れた後輩が勤めていて……。
「再会を果たし、青春を巻き戻す二人、だよな」
そこまで考えているのに!
ネームは切ってるのに!
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