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第三章・32

「はい、時間切れです~」 「なぁ、誰だよ。教えろよ」  それは、と美知は瞼を伏せて下を向いた。 「……遠藤先輩です」 「ええッ!?」  でも俺は!  イケメンでもないし、モテモテでもないぞ! 「遠藤先輩、優しいから。人気あるの、自分で気づいてますか?」 「そ、そうなのか?」 「顔立ちも、眉整えたり、スキンケアしたりすると結構イケてます」 「そうかなぁ」 「髪型変えると、垢抜けますよ」 「う~ん」  ならば、柳瀬の言うとおりにビジュアルに力を入れてみるか?  そしたら俺も、イケメンのモテモテに……。

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