88 / 102

第三章・33

「でも、そうしたら先輩、今よりもっとモテるようになりますね。僕とデートも、してくれなくなりますよね」 「いや、それは無い」  え? と美知は顔を上げた。 「俺がどんなにモテるようになっても、柳瀬とのデートは最優先事項だよ」 「先輩……」 「柳瀬」  夕日の射す室内で、二人は改めてキスをした。  今度は、人に見られる心配もないし、二度目なのだ。  秀郎はちょっぴり大胆に、美知の舌を舐めた。  くちゅくちゅと、静かな音が響く。  離れた時には、美知の頬はすっかり上気して赤くなっていた。

ともだちにシェアしよう!