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第三章・36
3回目の、キス。
今度は美知も積極的に舌を絡めてきた。
互いの素肌を擦り合わせ、その熱を確かめ合った。
「柳瀬の肌、綺麗だな」
「ありがとう、先輩」
その肌を、秀郎は唾液で濡らしていった。
首筋に、肩。
鎖骨に、脇。
以前、美知に貰ったBL本から得た、男同士のセックスの知識をフルに活用して、秀郎は美知を悦ばせた。
「あ、ヤだ。ん、ぅん。あ、ぁんっ」
「俺、男を抱くのは初めてだけど、感じるか?」
「は、はい……ッ」
大好きな遠藤先輩に抱いてもらってるんだもの。
感じないわけがない!
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