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第三章・38

「ローション、ある?」 「そ、そこに……っ」  震える指で差された先にあるジェルを手に取り、秀郎はひねり出した。 (ちゃんと自分で準備できてる、ってことは)  最初から、俺に抱かれてもいい、って思って取材に付き合ってくれたんだ。 (可愛い。すっげぇ、可愛い)  陽キャで、流行のファッションに身を包み、軽やかな印象を受ける柳瀬。  だけど、その真心は意外に古風で、尽くしてくれるタイプだったんだ。  秀郎は、自らのものをローションで潤わせ、美知の腰に手をかけた。 「痛かったら、言って」 「はい……」  ドキドキする。  遠藤先輩のって、どんなだろう。  あ、先っぽ、挿入って来た。  あ、あぁ、やば。どんどん挿入ってくる。  こんなに太いのが、僕をぐいぐい押し広げて、侵してくるぅッ!

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