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第三章・42
「先輩ぃ……、もう、もうダメ。欲しい、先輩のが。お腹の内に、たくさん欲しい……」
「柳瀬!」
待ってたぞ、その言葉を!
秀郎は、張り切って腰をやり始めた。
「ヤぁあん! あ、あぁ、はぁ、はぁ、あ! んあッ!」
むせるような音、匂い、肌の感触。
生々しい、肉の交わり。
小柄な美知を組み敷き、秀郎は絶頂に駆け上がる。
「柳瀬ぇ!」
「あぁ! 遠藤先輩ぃ!」
秀郎の熱い激流が、美知の体内に注ぎ込まれた。
「あぁあん! はぁああ!」
美知は、最高のエクスタシーを感じていた。
絡めた指を強く締め、秀郎の手に爪を立てた。
「僕……、遠藤先輩のこと……、大好き……」
そう話す余裕ができるまで、長い時間がかかった。
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