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第二章・8
「大丈夫。白河くんは俺なんかより、ずっとしっかりしてるから」
「そんな……。不安で仕方がないんです」
見ると瑞の顔色は、あまり良くない。
(そういえば、お菓子を作るのは真夜中だったっけ)
眠れない、と起き出して作るのだ。
睡眠不足が祟っているに違いない。
「少し眠れば? 時間になったら起こしてやるから」
「いいんですか?」
いいよ、と笑顔で答えた涼真だったが、次の瞬間どきりとした。
瑞は、涼真の肩にもたれて目を閉じたのだ!
「あ……」
仮眠室で、と思っていた涼真に、これは不意打ちだ。
(ダメだろ、これは! 可愛すぎるだろ!)
しかし、安らかな瑞の寝顔を見ると、叩き起こすのも可哀想だ。
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