90 / 107

第三章・19

「……」  冗談を言っている風ではない。  蒼生は、本当に妊娠したんだ。  それでも稀一は動じなかった。  蒼生に、鋭いリターンを返した。 「それ、本当に俺の子?」 「え!?」  まさか。  蒼生は、耳を疑った。  まさか、稀一さんがそんなことを言うなんて!

ともだちにシェアしよう!