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第4話
春陽くんを指名した客は観葉植物があって顔が見えなかったが大声で騒いでいる。キャバ嬢か風俗の女の子だろう。ソファーの下からグレーで花柄のワンピースがチラチラ見える。ストッキングは黒でキラキラ光るストーンが付いていた。このダークエンジェルは初回は飲み物込みでワンタイム4000円と安いが次からは20000円くらいの出費を考えなければ来られない。だから女の子のお客さんは事務職の安月給の子は少ない。よっぽど家が裕福なら別だが、このご時世に親の金で飲むなんて、ごく少ない人間だ。誠也はお金を湯水のように使っている。ドンペリを入れる日なんか普段の数倍だ。誠也はドンペリを入れるのは2週間に1度くらいにしているが、それでも昼と夜の給料のすべてをホストクラブにつぎ込んでいる。
ここのダークエンジェルは12時までの営業だ。キャバ嬢が仕事が終わってから来るのだから朝までやっていた方が儲かりそうだが、風営法で決まっている。今日は木曜日だ。明日仕事だが誠也は店が終わるまで居て、車を呼んで帰ろうと思っている。
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