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第39話
「俺さ、ホスト続けられねえよ」
「設計士は?毎日1時間以上も掛けて渋谷に通うつもりか?」
「ああ」
誠也は頷いて春陽くんにキスをした。
「俺も埼玉に住もうかな」
春陽くんは唇を離した後にこう言った。
「えっ?」
誠也は思いがけないことを聞いたので驚く。
「田舎のホストクラブもレベルが高いってお客さんの女の子に聞いたよ。田舎で自分を試してみたい」
「だって、何にもねえぞ」
「誠也くんがいればいいんだ。お前無しの生活なんて考えられない。ダークエンジェルに通って貰ううち、好きになっちゃったんだ」
誠也はもう1度、唇を合わせた。舌を絡ませてから春陽くんのバスローブを脱がせて乳首に唇を這わせた。そして顔をあげて言った。
「じゃあ、木曜日、埼玉に遊びに来い。ダークエンジェルは休んだらいい。一緒に田舎のホストクラブに行ってみようか」
「ああ、楽しみだな」
春陽くんは誠也の下半身に手を持っていった。
「もうダメだよ。また出したくなる」
誠也は苦笑した。
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