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第64話

 部屋にあったグラスにブランデーを入れてミネラルウオーターで割る。氷がないが仕方ない。ミネラルウオーターは冷えてるので冷たいだろう。誠也はグラスを春陽くんと合わせた。 「埼玉で働くつもりでいたんだけどな」 「ああ、嬉しかった」 「でもさ、将来、店持ちたいって言ってただろう。埼玉でもいいな」  誠也は春陽くんの唇に唇を合わせた。舌をいれて絡ませる。 「そのときは応援してやる」

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