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第3話
1ヶ月の撮影の予定だったのに
ちょっとしたトラブルがあり
1ヶ月と2週間の撮影を終え
学園に戻ってきた。
が、ここで思い出した。
別れてください。って書き置きを残した事を。
帰りたくなーい。でも、疲れたはよ帰りたい。
とりあえず、先帰って来た報告をしに
理事長室へ向かおうと決め
杏椰の所へ向かった。
─────
コンコン
「はーい」
お、いるじゃん!
何故かいつもいないくせに
俺が外出して帰ってくる時は毎回理事長室にいる。
「失礼しまーす」
「ひー!!!おかえり!」
そして毎度の事だけど抱きつかれ
そのまま理事長室の椅子まで連れてかれ
杏椰の膝の上に座らされる。
「ただいまー仕事ある?」
「今日はナイ!ひー今日はいろいろ話そうぜ」
お?珍しい。
いつもならお手伝いがスタートするのに
今日はお話?
俺別に話とかないんだけどなーとか思いながら
杏椰が出してくれたコーヒーを飲みながら話していると
「なあ、、お前アイツと別れた?」
突然それは来た。
今さ…
普通にどっか飛んでって良い気分だったのに
なんで思い出させるんだコイツ。
てか、なぜ分かった。
俺態度に出してないしなんなら忘れてたのに
なんで?
「なんで?」
そのまま疑問を口に出すと
「いやさ、実は」と杏椰が何故そう思ったか話し出した。
「ひーから外出するって俺に連絡来てたその3日後に学園に用事あったから来たら理事長室の前にアイツがいて俺を視界に入れるなり
「俺のユウどこやったん?
俺は別れんけんな!さっさと返せや!」って言うだけ言って帰ったから何も言い返してないんやけど不思議やってな。
でも「別れんからな」ってアイツ言いよったし
別れ話になっとるか、ひーの事やからひーの中では別れた事になっとるかって思いよった。」
これを聞いての俺が思った事は、
アイツ俺に執着しすぎやない?です。
てか、もうお前のじゃねぇから。
それ以前にもともとお前のじゃない。
俺は俺のだ。
「まじか。杏椰ごめんな…迷惑かけた。
まあ、杏椰の言う通り俺の中ではアイツとは
もう別れて終わった事になっとんやけどな。。
でも、だいぶ日にち経っとるし
大丈夫じゃね?」
「いーや。ひーもっと警戒しとった方がいいかも。アイツは絶対なんかする!言いきれる!
そうだ!寮の部屋変えてもらって俺と同室にしよう!変えるまでもアイツと同じ部屋に戻らずに俺の部屋d「俺、帰るわ」え!?ひー!!!」
俺にはお前も危険に感じた。すまん。
とりあえず俺と杏椰は毎日連絡取っているので
俺から3日連絡来なくなったら助けに来てーって
チャットを入れ
アイツが待つ部屋に帰った。
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