4 / 95

第4話

帰って来て部屋の鍵を開けたら 玄関でスタンバってるセイがいた、 、。 さて問題です。 俺はどうなったでしょうか? 1.リビングのソファに押し倒された 2.セイの部屋のベッドに押し倒された 3.俺の部屋のベッドに押し倒された 全部押し倒されたじゃねぇか!!! 正解は、 2.セイの部屋のベッドに押し倒され 手錠をかけられそれをベッドと繋がれた でした。 …早業過ぎて抵抗出来なかった自分を呪いたい。 抵抗しろよ俺! びっくりしてる場合じゃねぇだろ! 今抵抗してもどうにもなんねぇよ! 手錠邪魔! とりあえず手錠除けて欲しくて セイを見上げ 「あ、あの…セイ? これ除けてくれたら嬉しいなぁ…って」 と伝えた俺偉い! 返ってきた言葉は「無理。」ですけどね。 やっぱつけられる前に なんなら帰ってセイ見つけた瞬間 逃げろよ俺!!!!! 「…」 「…」 あれからお互いずっと無言なんだけど? 手錠かけてベッド押し倒して俺に股がったままなんだけど? せめて降りて…気まづぅううう。 俺からとか話す事ないし 言いたい事あるなら早く切り出してほしい。 疲れたからとりあえず寝たい。 一方的に「別れてください。」って書き置きを残して連絡も無しに1ヶ月と2週間外出してた俺も悪いと思うから待ってるけど 話さないのならとりあえず寝たい。 とウトウトし寝そうになりながら思っていたら、 「お前あの書き置きなんや? 俺は、無理やからな。」 やっと切り出してきた。 俺もセイも関西出身の為、 怒ったり感情が昂った時は 関西弁に戻る。あと2人の時も直々戻る。 この学園は関西と関東の間にあるので、 方言だと話すのに不便な時がある だから皆基本標準語を使うようにしている。 「なんや?ってなんでそんな怒っとん? お前が無理やとしても俺の中では別れた事になっとんやけど?」 「はぁ?お前が変な書き置き残すからやろ! そんなん俺は認めん。 なんでなん?俺小さい頃からずっとお前一筋やってやっと付き合えて誰にも見せたくないし俺だけのお前やのになんで別れなあかんの?」 え? 小さい頃からずっと俺一筋?初知り… いやいや、絆されたらあかん。 「とりあえず降りてコレ外してくれん?」 そろそろ手首とか痛い… 「いや、あかん。 別れんって言うまでこのままや! もう二度と俺から離れようとせんように 身体に教え込もうか?」 … とりあえず寝ませんか!? セイ様明日ちゃんと話すから とりあえず寝ませんか??? 俺撤回する気ないし 別れた相手とやりたくもないんやけど… うん。やっぱどっちも嫌やー!!! こうゆう時は、 「セイ?俺疲れて眠いけん とりあえずこれ外して一緒に寝よ? で、起きてから話し合いしよ?ね?」 精一杯甘えて保留にするしかない! この幼馴染みは、 俺に究極に甘い。 そして俺の言う事は基本なんでも聞いてくれる。 そして普段甘える事のない俺に甘えられたら 「分かった。なら、起きてから話そうな」 よっしゃ!落ちた! こうして一先ず保留になりました。 怒ってても喧嘩してても 俺絶対な感じ嫌いじゃないで。 明日からは防御しまくります。 無事手錠を除けてもらえた俺は セイに腕枕され眠りの世界へ旅立ちました。

ともだちにシェアしよう!