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第5話

重さと暑さが不愉快で 目を覚ますと 「っ!?」 目の前にセイの顔があって叫びそうになった。 まじびっくりした。 重さはセイの腕と足が俺を拘束しているから 暑いのは体温の高いセイが引っ付いているから これは、セイより先に起きた俺が逃げないように、いなくならないように拘束してんのか? 逃げても無駄な事なんて分かってるよ。 俺に常に温もりをくれるのは、 いつでもセイだけなんだよなぁ。 まあ、それはそれ これはこれだけどな! 昨日の感じで分かったが 俺が別れたと終わったといくら思っていても セイの中では終わってなかったら意味ない。 セイの気持ちを俺への執着心を 無くしてやらなきゃ 一生俺に囚われてちゃ 辛いのはセイだから。 どうすっかなぁ。。。 とりあえず! 俺は別れたつもりでいる だから俺はフリーだ!フリーなんだ! 女の子と付き合いたいんだ!女の子が良いんだ! 今日は日曜日。 明日からまた学校だ セイまだ起きそうにないし セイの匂いと温もりに包まれていたら 眠くなってきたし もう1眠りしようと夢の中へ旅立った。 ─ 次、何か違和感を感じて目を覚まし 真っ先に視界に入ったのは 「おはようユウ」って超絶キラキラ笑顔を向けてくる聖夜で その次に視界に入ったのは… 何故か 再び手錠で繋がれちゃった俺の手。 …もう一度言う 何故か再び手錠で繋がれちゃった俺の手。 Ha? は? ハ? なんでまた俺の手繋がれちゃってんの!? 気のせいかと思って2度見したわ。 夢かと思ったけど起きてたわ。 現実逃避したけど普通に現実だったわ。 これをしたのは紛れもなく目の前のコイツだ。 このキラキラ笑顔を向けてくるコイツ… 二度寝する前まではぶっちゃけ 別れるのやめようかな…とか 離れたくないなぁとか す、好きだなぁとか それはもう普段クールで通っている 俺にしては珍しくセイにデレてた訳よ。 心の中で思うだけで留めていたけど 口に出さんで正解や コイツと付き合ってたら このままいけば間違いなく俺が危ない! それはもういろんな意味で。 絶対別れる! いや、別れたんや俺の中で! とりあえず説明求む 「…なあ、聖夜くん。なんで俺また手錠で繋がれとるわけ?」 「え?足もしとく?」 なんで!? 何故そうなったんや… せんでええわ!!! そのキラキラ笑顔腹立つ。 とにかく腹立つ。 しばき回してやりたい。 いや、無理やん…繋がれとんや… いやいや! 自分で言った事に突っ込んどる場合じゃないやろ! はよ外してもらわな。。 寝起きの事態に 軽くパニックになっとるぞ俺… 落ち着け!

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