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第15話

「おいこら理事長! ユウになんもしてないやろうな!」 「まだしてない。」 「まだってなんや! なんかするつもりやったんか! 許さんぞー!!!」 「聖夜、落ち着け! 相手理事長なんだから。」 「兄貴とりあえず落ち着きましょ!」 来て早々杏椰に掴みかかるセイ。 それを宥める直樹と嵐。 一気に騒がしくなった。カオス。 杏椰が何をするつもりか知らないが、 無性に帰りたい。 てか、今昼休みだよな? もうそろそろチャイム鳴るんじゃ… 「杏椰チャイム鳴るぞ呼び出したけど セイも直樹も嵐も授業出なきゃやばくない? てか、俺関係ないし俺だけでも授業に行っても良くない?」 「「「「無理。」」」」 仲良しか!全員で見事にハモりやがって… 「なんで?」 「お前無しでコイツとおったら 俺何するか分からん。無理。」 へー 「聖夜と理事長止めれる気がしない。 おってくれ緋悠。」 ほー 「兄貴が犯罪犯しそうなのでいてください!」 んー 「久々に会ったのに帰んな! 大丈夫。ひー俺がどうにかするからいてくれ! ついでに三バカもどうにかするから!」 どうやら俺の逃げ道は無いらしい。 まあ、どうにかしてくれるらしいから いてもいいかな? 「杏椰本題入って」 「おー。三バカを呼んだのは他でもない 次のテストもし1教科でも赤点を撮れば、 鬼頭の場合は緋悠が大変な事になります。 佐久間と渋谷は赤点無ければ 佐久間の場合は緋悠特別チケットがあたります。欲しかったんだろ?これで彼女と行けるぞ! 渋谷の場合は緋悠学園撮影会開催してやる お前カメラマンで高く出す。」 「おい。なんで俺が大変なことになるんや。」 と、言うか… 全部俺が大変じゃね? 直樹は、この学園の食堂で働く従兄弟で彼女がいるんだけど 彼女共々俺のファンで 特別チケット(緋悠1日密着限定5名様)のチケット当たらなかったー!って言ってたから良かったね…俺としては複雑だけど。 ちなみにそのチケット当たれば 自分とあと1人誘ってくることが出来る。 つまり当たった5名様それぞれがあと1人連れてくると10任までいける。 待て。 「なんで杏椰が特別チケットどうにか出来るわけ?」 おかしいよな? …まさか!? 恐る恐る杏椰を見ると 「あはっ俺2枚当たったから♡」 おい。俺の事務所どうなってるわけ? 5名様限定チケットは5枚しかない。 この前出した緋悠コレクションって言う 写真集があるんだけどその写真集を買うと GETできるチケットを2枚も? 「日本中行くから本屋巡りしてGETしたんだ♡ やっぱ俺が1番ひーの事愛してるから!」 「…」 ごめんな。杏椰。 めっちゃお前の事気持ち悪いと思った。 ツッコミも出来んわ。 俺の代わりにセイが 「気持ち悪っ。俺の方がユウの事愛してるわ!」 って言ったんだけど それもまたツッコミたい。 まあ、これは良いや別に。 最後嵐のだけど 「俺また学園で撮影するん?」 「おう!渋谷が赤点無かったらな!」 「ソーデスカ」 もういいや。なんか疲れた。 つまり、三バカが赤点あれば言い訳? あ、待ってでもセイが赤点取れば 俺が大変な事あるんだよな… 直樹には興味無いが直樹の彼女に罪はないし… 嵐も金欠だし… とりあえず頑張れ三バカ。 ─

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