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第20話

「ひー! なんだ、お前らもいるのか。最悪。 テスト結果見たぞ。オメデト。 さ、用は済んだのでひーだけ残して帰ってください。」 「うわー気分悪いもん見ちまった。」と顔を歪めた杏椰。 俺見た瞬間はすっごい笑顔だったのに… どんだけコイツらの事嫌いなんだよ。 「嫌や!ユウだけ誰が置いて帰るか!!」 「緋悠1日密着特別チケットください理事長!」 「学園撮影会いつやらせてもらえるっすか?」 ここで、俺は思い出した。 彼らの条件内容を セイ、赤点取れば俺が大変な事になる 直樹、赤点無ければ俺の特別チケット 嵐、赤点無ければ俺の学園撮影会 最悪すぎる。 特に嵐の… 「ひー、コイツらに勉強教えてやるなんて珍しいな。でも意外だなー渋谷のとかお前1番嫌だろうに教えてやるなんて。」 この、クソ従兄弟。 地味に傷抉ってくんな。絶賛後悔中だわ。 「とりあえず鬼頭、佐久間、渋谷クリアだ。 佐久間これチケット。 渋谷撮影会は文化祭の時にする。」 「ありがとうございます! これで行けるー!!!」 「文化祭ですね!分かりました!」 おめでとー。 複雑だけどおめでとー。 直樹は、彼女と来るの楽しみにしてる。 嵐は、、文化祭の日仕事あったらいいな… 伊吹にお願いしよ。 伊吹とは俺のマネージャー。 名は黒崎 伊吹(くろさき いぶき) あー、でも確か杏椰と悪友らしく直々連絡も取っているらしいので無理だな。諦めよ。 「で、鬼頭お前は合計何点取れたんだ? 後で出した条件忘れてねぇだろうな。」 は? 「杏椰!なんの話し?」 セイに後で出した条件?合計点? 俺なんも聞いてないけど! 突っかかろうとしたら 「待てユウ、399や!」 セイに止められた。 「ちっ、了解。」 「忘れんなよ!」 「はいはい。」 めっちゃ杏椰は嫌そうな顔をしているが、 反対にセイはめっちゃ嬉しそう。 …まじで何が何だかついていけないです。 「杏椰?セイ? なんの話し?」 ちゃんと説明求む。 が、杏椰は「あとのお楽しみ」って言うし、 セイは「楽しみにしとけ!」って言うしで 教えてくれなかった。 まあ、言いたくないものを無理に聞かれるん 嫌やろうしな。 仲悪い2人が2人だけの秘密を抱えたの少しの苛立ちを覚えるが、俺に関係ないしどうでもえっか。 って思ってたんだけど それから杏椰とセイ2人の密会が増え そこに直樹も加わるようになり 時々嵐も加わっている様だが俺だけ完全に蚊帳の外。 こう仲間外れみたいにコソコソされるのは気が悪い。 テストも終わったので仕事を増やしてもらい 杏椰に一方的に「仕事で出ます」とメールを送り仲良い俳優仲間の 黒崎 翡翠(くろさき ひすい)と 赤西 龍(あかにし りゅう)と俺の3人で 過ごすことが増えた。 すっかり、奴らの事を忘れた頃 今日は、、

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