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第25話
お互いに1口ずつ食べ進めていく。
負けたら罰ゲームねぇ、
何させられるかたまったもんじゃない。
考えるだけで恐ろしい。
周りはと言うと女性陣と初音がすごい。
葉月さんと詩音さんはキャーキャー言ってるし
初音は「いいよ!あ、緋悠エロい!緋悠〜♡」って叫んでいる。
なんだこの状況。
や!ば!い!
そこまで長くないポッキー気づけばすぐそこに嵐の顔がある。
このままじゃあと1.2口食べると
キスしてしまう。
「(どうすんだよコレ。)」
俺は椅子に座っていて、嵐は立っているので
少し上にある嵐の目を見つめる。
必然的に上目使いになり、
恥ずかしさで顔が赤くなっている事に自覚があるので本当はしたくないが、
キスもしたくないわけで…
でも、すぐ後悔した。
だって…
「お前!?鼻血出てるぞ!」
嵐が鼻血を出していたから。
俺が先にポッキーから口を離してしまった。
「ふふふ。俺の勝ちっすね!」
「いや、それよりも鼻血!」
嵐の勝ちでいいよ!
それよりも鼻血どうにかしろ!
「あー、緋悠様の色気にやられちゃいました。
出て当然っすよ!」
出て当然!?
嵐の日本語の意味がよく分からないが
「そうですか。」
分からないままでいいと思った。
「はい!約束忘れないでくださいね!」
と嵐はゲストが待ってる所へ戻っていった。
残り7人。
次に来たのは、
「緋悠!久しぶりやな!」
直樹でした。
「おー、久しぶり直樹。何すんの?」
嵐同様なにかしたい事考えているかもと思い、
直樹に何をするのか聞くと
「カップルがデートですると言えばこれ!」
直樹が出してきたのは
懐かしのゲーム機。DSだった。
そう。DS。
Switchがでて今じゃあんまりしている人を見ないDS。
カップルがデートですると言えばDS?
え、最近のカップルってデートん時DSすんの?
と言うか、
俺ゲーム機とか名前とカセットを入れてする事は知っているが
ゲームを実際に見たり触るのは初めてだ。
「DSで何すんの?」
DSをするって事は分かるが
なんのカセットをするかまだ聞いていない。
「それはつけてからのお楽しみ!
ほら電源入れ」
「電源どこ?」
「ここ。」
「ほいほい」
電源を入れると
でてきたのは
「マリカ?」
「いえす!3回勝負な!」
マリオカートだった。
「お前、ゲームとかしたことあったの?」
「いーや。初めてした。
名前だけは知ってるけど、」
「…くっそ。さすが万能の緋悠様。
めっちゃやり込んできたのにー!!!」
万能の緋悠様ってなんや。
結果は俺の全戦全勝。
直樹が悔しそうにしていたので
「なんかして欲しいことある?」と聞くと
自分のDSを俺に差し出し「サインくれ」と言われたのでDSにサインを書いてやると
「詩音に自慢してやろー!」って上機嫌で戻っていった。
初めてしたがマリカ何気におもしろいかもしれない。
学園に帰ったらDSとマリカ買おうかな。
他なんか面白いやつあるか直樹に教えて貰おう。
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