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第27話

残り5人。 次に来たのは、 「よっ!神崎。」 夕月学園Aだった。 あれ?この顔見覚えが… 誰だっけ? 雰囲気的に先輩っぽいんだよなぁ。 思い出せず考えていると 「あー、俺が誰かわかってない? 俺は夕月学園風紀委員長の明智 陽(あけち よう)よろしくねーん。」 向こうから自己紹介してくれた。 「明智先輩は、チケット当たったんですか?」 「いや!当たったのはアイツ! 俺は当たったってアイツに聞いて連れてきてもらっただけ!俺も神崎のファンだからさ。 それと、明智先輩じゃなくて陽先輩って呼んで!」 アイツ?あれは… あ!生徒会長だ。今気づいた。 「そうなんですね。陽先輩は、 生徒会長と仲良いんですね!」 生徒会長と風紀委員長って仲悪いイメージあったんだけど一緒にイベントに行くぐらい夕月学園の生徒会長と風紀委員長は仲良いんだなぁと思っていると、 「まあ、俺たち兄弟だから。」 「えっ!?」まさかの兄弟だった。 あれ?でも生徒会長も風紀委員長も3年だ。 どうゆう事だ? 「俺は、明智家の養子なんだよね。 だから、アイツ蓮って言うんだけど 蓮と同い年の兄弟ってこと! ちなみに蓮のが俺より1ヶ月誕生日早いから向こうが兄で俺が弟!」 養子!? そうだったのか。 って時間がやばい! もっと話したいけど、とりあえず陽先輩したい事あるかもしれないし聞いてみるか。 「陽先輩は、何がしたいですか?」 「ん?俺はねー 今度さ俺と個人的にデートしてくれない?」 ん?今度? 「別にいいですよ。 今は何しますか?」 「やった!ならさ、そのデートの打ち合わせしようよ!」 あ、それ名案! 「そうしましょうか!」 机の上にパソコンを置き 陽先輩に導かれるまま陽先輩の足の上に座り 2人でパソコンを見る。 「こことか良くないですか?」 「ふふ。良いねぇ!」 たまに陽先輩の息が俺の首筋を掠める その感じがどうしようもないほどに俺の心を ドキドキさせる。 「なーに考えてるの?」 横を見るとすぐそこに陽先輩の整った顔があって、更に俺の心臓が加速する。 こんなに近いと 陽先輩にドキドキしている事がバレてしまう。 咄嗟にだした言葉は、 「べ、別に何も…」 あ、これバレバレだわ。 陽先輩の口が耳に近づいてきて 「大丈夫。俺も緋悠にドキドキしてるから。」 俺の身体の向きを変えさせ 俺の右手を陽先輩の右手が掴みゆっくりと それはまるで焦らすかのように持っていかれ陽先輩の胸元と陽先輩の手に俺の手が挟まれた。 「あっ。」 「ね?」 この人は何者だ。 やられっぱなしは嫌なので 今度は陽先輩の手を俺が取り 俺の胸元へと持って行き俺の手で挟んだ 「俺のも陽先輩に負けないぐらい 陽先輩にドキドキしています。」 それを言った瞬間陽先輩に抱きしめら 耳元で「可愛すぎる!!!」と言う陽先輩の声が聞こえた。 そこで初音の「おっけーい!!!」と言う声が聞こえ俺達は離れた。 まじあの人何者なんだ。 惚れるかと思ったわ!

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