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第28話

残り4人。 次は、 「神崎。お前に話がある。 お前としたい事は、話だ。」 生徒会長様でした。威圧感がすごくないですか? いきなり、話がある。とか怖すぎる。 「明智会長はお話とは?」 「…」 「明智会長?」 「明智会長はやめろ。」 「は、はぁ。…明智先輩?」 「明智じゃなくて蓮でいい。 会長も先輩もさんも何も付けなくていい。」 「了解しましたー!」 いや、流石に先輩でしかも我が校の生徒会長様に 付けないのは失礼だろ! でも、つけて 例の話がなかなか進まないのも困る。 蓮でいっか… 「れ、蓮?話って?」 「あぁ。こんな所で学校の話を出すのは本来は控えた方がいいのだろうが、神崎 緋悠。 生徒会に入ってほしい。」 は? 生徒会? 「俺、仕事で学園にいない時の方が多いですよ?」 「うん。」 「あ、だから生徒会の仕事とか出来ないですよ?」 「うん。」 「仕事内容分からないですよ?」 「教える。」 「…迷惑絶対かけますよ?」 「大丈夫。お前になら、かけられてもいい。」 えー。 「ちょっと考えさせてもらっても良いですか?」 「分かった。また、改めて聞こう。 それと、生徒会選挙が近々あるのは知っているか?」 なんか前、杏椰が言っていた気がする。。 「はい。」 「その生徒会選挙に神崎を推薦する」 は?まじ? 「なんで、俺なんですか?」 蓮が生徒会について切り出してから ずっと思っていた。 例え俺が学年1位だからだとしてもなかなか学園にいない俺なんかよりも 学園にいて、成績が良い奴なんていくらでもいるだろうし、俺と違って生徒会に入りたいって奴もいるはずだ。 なのに、なんで俺? 「それは、俺がお前といたいから。もっと近づきたいんだ。 学園にいない事が多いとしてもいる時には 俺といてほしい。 いや、俺といろ。」 俺の両頬に蓮の手が触れ 蓮と視線が合わせられる。 蓮の目の奥には欲が渦巻いていた。 その目は、セイがよく俺に向ける目で この目の正体を俺は知っている。 …独占欲。 その瞬間分かってしまった。 蓮の俺への気持ちを 声に出さずとも蓮の目は お前が、俺の事がほしいと言っている。 でも、今の俺にはそれに答えることが出来んわ。 俺は笑って蓮に 「俺今彼氏いますよ?」 と返した。これで、諦めてくれるだろうと 思ったんだけど、 まさかの 「知ってる。鬼頭 聖夜だろ? でも、別れるんだろ?なら俺にもチャンスあるよな!」 と蓮が言った瞬間初音の「おっけーい!!!」が聞こえ、 「返事楽しみにしてる」とだけ言い残し戻って行った。 … … … いや、なんで知ってんだよ! 何?まさかもう学園内で噂になってる?

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