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第34話

1人目からやばい人が来たので、 この後どうしようかと思っていたけど 2人目3人目4人目5人目6人目7人目8人目9人目 普通の人だったので良かった。 そして、今は最後の10人目と話をしているの だが、 「なんでお前がいんの?」 目の前にいるのは 「貴方に宣戦布告をしに来たんですよ。 神崎 緋悠。」 こいつは、 いつもフルネームで俺の名前を呼ぶ 同じクラスで クラス委員長で 生徒会副会長で テストでいつも俺の下に名前がある 藍澤 暁(あいざわ あかつき) 何かと俺に喧嘩を売ってくるので 俺の関わりたくない奴ランキング なんばーわんだ。 この前のテストの後だって、、 「仕事でいつも授業に出てないくせに 毎度学年1位なんですね?カンニングでもしてるんですか?」 とか嫌味げに言われた。 まあ、アンチなんて興味無いし 妬み僻みありがとう!って思うだけなので 最低限関わっとけばいいんだけど、 コイツは何故か常日頃からわざわざ勝負事を持ちかけて来たり関わって来る。 「で、その宣戦布告って何?」 どうせまた次のテストとか授業中どっちが多く答えられるかとかだろと思っていたら 「俺に鬼頭くんをくれませんか? 生徒会長に生徒会選挙に推薦されていますよね?それで、俺が勝てば鬼頭くんをください。」 は? まず、俺は例え生徒会長に推薦されていたとしても出るつもりなんてない。 セイがほしい? どうぞお好きに。 でも何故セイの気持ちを無視しそれを決めるのか理解不能だが、 セイが俺より藍澤が良いと言うのなら それを別れようと思っている俺が決めることではない。だが、自分のいない場で勝手に勝負事に巻き込まれ勝手に付き合う相手を決められる。 本人の気持ちを無視した所は 俺は気に入らないし許せない。 なので、 「出るつもりなかったけど、出てやるわ。 俺が勝ったら必要最低限関わってくんなよ。」 「交渉成立ですね。 いいですよ。貴方が勝てば関わりません。」 「もう話すことないやろ? どっか行け。」 もう話す事ないだろうと思い 残り数分寝ようかな って思ってたのに 「ふふ。そうですね…ところで、なぜ俺が 鬼頭くんをほしいか分かりますか?」 …なんかまだ話しかけて来るんですけどこの人。 かまちょかよ! 俺はお前に構いたくないんやけど。。 「知らん。」 知りたくもないし興味も無い。 もうコイツと話す事なんてないので 目を瞑り無視する事を決めた 決めたんだけど、、 「神崎 緋悠は知らないと思うが俺の父親は 夕月学園の近くにある、あの辺で1番有名な総合病院の医院長なので、それは幼い頃から厳しく育てられてきたのですが、俺は親や周りに言えない 趣味を持っているんです。 それは、実は俺ヤクザヲタクなんですよね。」 「は?」 最後に思いもよらぬ言葉をぶっ込まれて 無視しよう作戦は失敗に終わった。 前半は、はいはい金持ち自慢ですかーって 聞いてたんだけど 後半にまさかのカミングアウトしてくるとか… 「それで、初めて鬼頭くんが鬼頭組の組長の息子と聞いてから彼のことを調べ尽くしていました。 2年になり鬼頭くんと同じクラスになってからもっとヤクザの事が知れる!と思っていたのに芸能人の貴方とよくいる鬼頭くんは俺の理想のヤクザとなんか違うなと思うようになって来たんですよね。 ヤクザの息子ってもっと威圧感があり、 何者にも心を赦さずいつもクールなイメージ だったのに2年になって貴方といる鬼頭くんは威圧感はあるにしても生徒会長より全然ないし、貴方に心を赦しすぎているし、クールじゃなくてただの馬鹿。」 ん?2年になって? セイとは1年の頃から付き合っているのに? …あ。俺1年の頃は外国で飛び級したり 日本にいても仕事でバタバタといろんな県に 行っていたから学園にいるのはテストとか杏椰の手伝いだけだったわ。 あの頃は遠距離恋愛みたいなものだったので セイは俺に会えた次の日以外は機嫌が悪かったと聞いている。

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