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第35話
あー、なるほど。
つまり藍澤は、2年から俺とセイが付き合ってると思っていて、俺と付き合い初めてからセイは
ヤクザらしくなくなった。と思っているって事か。
はいはい。。
勘違いも程々にせぇよ。
それで俺は最初から現在進行形で
コイツに喧嘩売られてんの?
何それ。迷惑すぎる。
「なので、貴方と別れてもらって
俺が鬼頭くんがヤクザの心を取り戻せるように
近くにいます。」
…さようですか。
とりあえず、
「頑張ってください。」
もうツッコミ入れるのも
訂正するのもめんどくさい。
ずっと勘違いしてろ
生徒会選挙で負かしてやるから。
そして、10分が来て
最後に藍澤は「生徒会選挙楽しみにしてます」と言い残し控え席へ戻って行った。
「お疲れ様でした。10名の方は
紙に気に入った人の名前を書いてこの箱に入れてください。」
つっかれたー。
「緋悠お疲れ!」
「おつかれ翡翠」
箱に入れていく男の人達をボーッと見ていると
翡翠がやって来た。
「あのさ、、、やぱなんでもない!」
「?」
変な翡翠。不思議に思ったが、
もともと翡翠は変だしいつも通りか。と思い直し2人で箱に入れて行く男達を眺めていた。
「集計終わったぞー!
ベスト3だけ発表します。
3俳優チームとゲストチーム
ベスト3に2人入ってるチームが勝ち!
それでは発表します。
まず、3位は葉月さん!」
だよね。
男なんだからそりゃ女の子がいいに決まっとるやろ!
「緋悠の予想は?」
「えー、3葉月さんやろ?
2…翡翠で1詩音さん
ちゃん?」
2を翡翠にしたのは
奴の目がギラギラ光っていたから…
なんか怖かった。
つい、翡翠って言っちゃった。
「なるほど!
俺は、2詩音さんで1緋悠やと
思う!」
は?俺?
「ないない。」
「いや絶対あるから!緋悠が1位!」
でも、さ。
「俺が1位だとしてもチーム戦だから
負けだよな…。」
「あ。」
俺と翡翠の中で
チームとして負けが確定した瞬間だった。
「それでは2位発表しまーす!
2位は、、詩音さん!」
微妙な空気な俺達に、
珍しくノリノリな伊吹の声が届いてきた。
詩音さん2位か…
「翡翠当たったな。」
「おう。」
「…なんで、お前らそんなに暗いの?」
テンション下がりまくっている俺達の所に
龍がやって来た。
「龍耳かせ」
「ん?」
「俺たちの負けが確定した。」
「あ。本当だ。
でも、お前1位なんじゃねえの?」
「いや、俺が1位取ってもチーム戦だろ?」
「あぁ。…そういえば。
俳優チーム負けたらこの後の男だらけの合コンの時、緋悠だけなんかあるって伊吹さんが言って気が…」
「は?いつ聞いたんだよそれ。
俺何させられんの?」
俺そんな事今初めて龍から聞いたんだけど!
「ああああああああぁぁぁ
緋悠がー!!!」
そして、翡翠はうるせぇ!
「おい。俳優チームうるせぇぞ!」
ほら、伊吹に怒られた。
俺は何をさせられるのかだろうか。
「1位発表しまーす
1位は緋悠!
おめでとー。
これで3俳優 VSゲスト終わります。
緋悠は今すぐこっちこーい。」
あ。翡翠の予想正解。
最後に呼ばれた気がするが気のせいだ。たぶん。
「緋悠!伊吹さん呼んでるぞ」
知らない。呼んでない。
「緋悠!兄貴こっち来てる!」
は?こっち来てる!?
パッと伊吹の方を見ると
「ひぃっ!」
閻魔大王見たことないけど
閻魔大王顔負けの怖い顔をした伊吹が目の前に…
「緋悠?俺ずっとお前の事呼んでるんだけど?」
「スミマセンデシタ。」
「来るよな?」
「…はい。」
伊吹様まじ怖いわ。
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