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第36話

場所を移動して 伊吹に連れてこられたのは ここの会場にある 俺の控え室。 今日ここに来て初めて入ったんですけど… 控え室あったのか。 「緋悠? 俳優チーム負けたじゃん? だから次の男だらけの合コンで、、 コレ着てほしいんだけど。ってか着ろ。」 言うのと一緒に 伊吹が出してきたのは、 セクシーコスプレ通販とかで売ってそうな 女物の着物。 白いノースリーブのワンピースみたいな感じで、お腹の所に黒い帯があり柄は花が咲いている枝が広がっていて花をつつく鳥や飛んでいる鳥、枝にとまって休憩している鳥が描かれている。 …ワンピースと言っても帯から下の布は左側だけしかないし、丈は膝上ぐらいの物だ。 絶句していると 「Tバックとニーハイソックスもあるから これらもちゃんと着ろよ。」 セクシー着物を左手に持ち 右手に黒のTバックと黒のニーハイソックスを 持って距離を詰めてくる伊吹。 「ま、待って伊吹!これ女物でしょ? 俺男だし似合わないし多分着れな「緋悠なら絶対似合う!だから着ろ!」あ、はい。着ます。」 そして、手に着物コスを持たされた。 その持たしてきた伊吹は、 「出来たら連絡して 迎えに来るから。 それか、合コン会場出てすぐ目の前だけど 出来たら来る?」 「いや、連絡するから迎えに来て。」 「りょーかい。」 淡々と打ち合わせをして出て行った。 閻魔大王まじ怖い。 伊吹の勢いに負けた… がんばれよ!俺! てかさ、これ着たら 普通にパンツ見えると思うんだけど… さっきも言ったが帯下の布 左側しかないんだよ! 男の俺が女物のセクシー着物コスとか 絶対似合うわけないのに。 まあ、着るって言っちゃったから 着るしか道は残されていない。 こんなの男で着るやついねーよ! とか思いながら着替えて 鏡で自分の姿を確認。 着るやついたわ。俺やな。 俺の場合、着たってよりも伊吹に着させられたのがあってるけど。 とりあえず、着たので伊吹に連絡を入れると 「了解。もうちょい待って!」って返信が着たので伊吹が来るのを待つ。 この間ってする事ないんだよなー 部屋を見回していると 鏡が目に入ったので鏡に近づき 再び鏡に映る自分の姿を見たけども、 俺このままアイツらの前に行って大丈夫? なんせ変態しかいない訳だし… 不安しかない。 ま、まぁこれが終われば 明日休みなので学園に帰れるし 最後だ、最後。 がんばれ俺! とりあえずさ、 「めっちゃスースーする。」 ガチャ 「お待たせ緋悠! っ!お前は本当に…何着ても似合うとか! セクシー着物コスの緋悠最高!」 迎えに来た伊吹に褒められながら 出てすぐ目の前の合コン会場に向かった。

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