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第45話

「じゃあ、後はお願いねぇ!」 「はーい!」 なんか桜木と藍澤って言葉の言い回しとか 雰囲気が似ている気がする。 人を馬鹿にしている感じと言うかなんと言うか。 …いや、違うな。 どっちも俺のことだけ馬鹿にしているのか。 あー、なるほど。 なら、腹は立つけど 今の所そのせいで何かが上手くいかない等 俺や俺の周りに害は無いし 相手にしないのが1番。 もし、何かあったらどうしようか。 藍澤は、根は真面目で 俺以外には猫を被っているので 皆の前だと嫌味を言って来ないし何もしてこないのでら大丈夫でしょ。 それに、藍澤の眼中にはセイだしね。 問題は桜木だ、アイツは いい噂聞かないし 実際何を考えているのか分からない。 一応警戒しておこう。 とりあえず今は、 「俺聞くから神崎出た案黒板に書いて」 「分かった。」 文化祭の出しもの決めなきゃな。 「何したいですかー? したい事ある人は手挙げて言ってくださーい!」 と言う藍澤の声で 次々と案が出た。 俺は同じようなヤツは省いて 黒板に書いていった 一通り書き終え 多数決をとる事になったのだが、 「コスプレ喫茶、お化け屋敷、緋悠様サイン会、ゲーム大会、勝ち抜き歌バトル かぁ。 5つは、多いね。2つに絞ろうか!」 「どれにする?」 藍澤とどれを削るか話していると、 「あ!緋悠!お前、文化祭の日 学園撮影会するって理事長言ってなかった?」 学園撮影会? …あ!それだ!!! 杏椰と嵐が言ってたヤツか。 やっぱりロクでもない事だった。 「確かに。 文化祭と言えばなんかあったなーって思ったんやけど思い出せんかった。直樹さんきゅ!」 「おう!」 なら、サイン会いらんな。 あとコスプレ喫茶とお化け屋敷定番やから 「ゲーム大会と勝ち抜き歌バトルで良くない?」 「うん。ならこの2つで多数決取ります! ゲーム大会がいい人は手挙げて、 勝ち抜き歌バトルがいい人は手降ろして 俺ゲーム大会数えるから 神崎勝ち抜き歌バトル数えて」 「分かった。」 手を降ろしている方を数えながら なんか、藍澤とこうやって話しているのが 話せている事が新鮮すぎて ちょっとだけ嬉しく思った。 「俺の方15人だった 神崎の方は?」 「俺の方25人」 このクラスは全部で40人いて、休み0 決定だな。 「なら、うちのクラスの文化祭のだし物は 勝ち抜き歌バトルに決定です! 1限目の自習は、 このまま勝ち抜き歌バトルについて 決めます!」 その後1限目の自習の時間に うちのクラスの出しもの 勝ち抜き歌バトルについて話し合い 役割もちゃんと決め終わった。 藍澤が指揮を取ってくれて助かった。 実は俺昨年の文化祭いろいろバタバタしてたから 出てないんだよなぁ。

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