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第46話

桜木に報告したら 「いいねぇ!それでいこぉ!」 と言うことだったし 紙に書いて生徒会に提出するのも 藍澤がしてくれたし 後は準備して待つだけかなー? って思ってたんだけど… 「今日さ放課後時間ある?」 「なんで?」 急な藍澤からのお誘いにびっくりしてるなう。 「勝ち抜き歌バトルので、 その歌う3人決めなきゃじゃん? だから、放課後時間あるなら他の奴らもう誘ってるからクラス全員で学園の敷地内にある カラオケ行かない?」 確かに。 勝ち抜き歌バトルは、 挑戦者1人とクラスの3人が1人ずつ 歌で勝負して挑戦者が3人に勝てば挑戦者の勝ち と言う出しものだ。 確かに、一人一人の歌を学園で聞くよりも 皆でカラオケ行った方が早く決めれるな。 今日の放課後は… あー、杏椰に呼ばれてた気がするけど 連絡入れとけば大丈夫か。 「大丈夫。」 「ならそれで!」 「ふふっ、うん。」 いつもと違う藍澤見てたら笑えてきたので 笑っていると、 「何笑ってんの。てか、俳優じゃない神崎も笑うんだ。」 どうゆう意味だよ… 「まあね。」 「ふーん。ま、どうでもいいけど。 放課後忘れないでね」 そう言い残し藍澤は自分の席へ帰って行った。 「笑うんだ」か。 確かに仕事以外で笑う事ってないな。 セイ達や杏椰といる時も笑みを作りながら 聞いてるだけだし。 俺自身が冷めているだけだと 思うけど。 あー、そんな事よりも杏椰に放課後用事出来たって連絡入れなきゃな。 ♪♪♪♪♪〜 「あれ?杏椰?」 連絡入れてすぐ杏椰から電話が来た。 あの人ちゃんと仕事してるのだろうか… 今送ったばっかなんだけど! 「何?」 電話に出ると 『ひー!なんで?なんで放課後来てくれんの? 用事ってなんだよ…楽しみにしてたのに! クラスの全員でカラオケとか! そんなに行きたいなら俺が連れてくから来てよー。カラオケとか…あんな個室にクラスのヤツらと皆で行ったらひー襲われるぞ! 俺の可愛いひーが狼共にやられるとか無理! そうだ俺と愛の逃避行をしよう。ね? そうしようよ、ひー!』 何この人。 今日めっちゃ面倒くさいじゃん… いきなりどうした… 襲われる訳ないし、杏椰と愛の逃避行?もする訳ない。 出て早々マシンガントークで俺ついていけないんだけど。 「えっ、えっと…杏椰大丈夫? とりあえず、落ち着いて。」 ドン引きだが、 出来るだけ優しい声を出して 変な妄想をしている杏椰を落ち着かせるように 言う 『あーどうしよ。 ひーが大変な事になる前にどうにかしなきゃ!』 「あ、大丈夫だから。 とりあえず、落ち着いて?ね? 杏椰大好きだよ?」 『俺も大好きだ! ひー狼共に襲われるといけないから 今日は今からずっと理事長室で一緒にいよう!』 …コイツ。 自分にとって都合のいい所しか聞こえてないのか。 もうダメだ。相手するだけ疲れる。 俺はこのクソ従兄弟の相手を放棄します。 「無理でーす。また明日行くわ。 じゃーね杏椰」 『え!?ちょっ』ブチッ 切ったぜーい! そりゃ、切るよね…うん。 うちの従兄弟は今日も頭がおかしい。

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