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第56話

「ユーウー!ユウ!ユウユウユウユウ!」 「ひーゆーうー!緋悠!緋悠!ひゅうー!」 「あーもう!うるさい!何?」 なんだこのバカ2人は。 てか、直樹緋悠をひゅうーにするな! カラオケで現地解散し、 寮まで3人で戻って来た俺達は 俺とセイの部屋でそれぞれの事をしていた。 それぞれと言っても、 俺は杏椰に頼まれた仕事をパソコンでしていて セイと直樹はテレビゲームをしている。 そして冒頭に戻り急に俺を呼ぶバカ2人。 なんだよ! 「なー、ユウはどんなヤツがタイプ? 勿論俺やんな!」 は? 「いーや!絶対緋悠のタイプは俺だわ! どの辺がお前に当てはまってんだよ!」 いや、どっちでもないけど。。 当てはまる? 何故この2人は急にこんな事を言い出したのだろうか。 2人に近づきテレビに目を向けると …あぁ。なるほど。 テレビには、俺に似たキャラがいて セイ達の選択肢には「どんなタイプが好き?」と 「俺が好きだよな?」と「今日も可愛いな!」がある。 いや…どんな選択肢だよ。てか、俺に似たキャラ選ぶとかお前ら俺の事大好きか!と言うツッコミは置いといて それで、セイ達は1番最初の「どんなタイプが好き?」を選んでるんだけど その俺に似たキャラが言ったのは 「エッチの時優しく天国に連れて逝ってくれる人」って書いてある。 …これ、エロゲーじゃん。 それもBLのエロゲーって。 「なんでお前なんや! 俺いつもユウとする時優しく天国に連れて逝きよるわ!な?ユウ!」 「やめろ!お前自分だけ緋悠様に突っ込みやがって。もし、俺が緋悠と付き合えたら男とした事ないけど俺の方こそお前より緋悠を優しく天国に連れて逝けるわ!」 「はぁ?ユウに突っ込むつもりか!貴様!」 「男同士とか無理やけど緋悠ならいける気がする。」 「はぁ?許さんぞ!俺だけがユウに突っ込めるんや!」 いや。もうやめて… 生々しい。俺、いろいろと恥ずかしい。 「どっちもやめろ。どうでもええけど、、、 ようこんなゲーム見つけたな。」 どこに売ってあったのか逆に気になる。 「あー、これは嵐が…いや、やぱなんでもない。」 「おい。聖夜!言うなよ! 聖夜が外から取り寄せたBLゲームを 嵐に頼んで緋悠に似たキャラに改造してもらったって!」 「そうやな!言ったら絶対怒られるけんな!」 「…おい。アホ2人聞こえとるぞ。」 「「うわっ」」 うわってなんや… コソコソ話す訳でもなく 普通の声量で しかもこの距離で話したらそりゃ聞こえるだろ。 聖夜が外から取り寄せたって事は… 絶対仁さんだな。 で、嵐が改造ねぇ。 写真とかもそうだがメカ系にも強いんだよな。 ある意味すごいけども、あいつも馬鹿め。 その頑張りを勉強に活かせよ! とりあえず、 「そのゲーム没収。」 取り上げました。 「なんで?!ユウそれ俺のオカズ!」 「緋悠早まるな!あとちょっとでヤレるのに!」 知らんわ。 見つけてしまったからさ、、 俺もこんな物見つけたくなかったんやけどな。 何も知らないままでいたかった。 その後も返せってうるさいので、 「だーめ。本物の俺が目の前おるのに ゲームで偽モノの俺と遊んでんじゃねぇよ」 と言うと 「「っう!!!」」 今度は、股間と口元押さえているが お前ら忙しいな。

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