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第58話

昼休みが終わり教室へ戻ってくると、 「ユウ!おかえり。」 「ただいま。」 「アイツになんもされんかったか? どっか触られたりセクハラされたりとか!」 「あーうん。大丈夫。」 触られたりもセクハラも どっちも同じやん… いろいろ触られたがセイにそれを言うと めんどい事になりそうなので 言わない。 なのに、 「ほんまにか?ほんまになんもされてないか?」 と何度も何度も… 「しつこい!」 まだ疑ってます!って目で見て来るが 相手してられない。 そんな事よりも、 そろそろ始めなきゃな。 「じゃ、各自自分の班で作業お願いします」 午後の授業は、文化祭の準備をする。 ちなみにその文化祭は明後日と明明後日です。 毎度の事ながら担任の桜木がギリギリで言って来たので、うちのクラスの準備は他のクラスより だいぶ遅れている。 藍澤は歌う人の班に入ったので そっちを藍澤に任せ 俺が指示出しと全部の補助 残りが部屋の飾り付け作る班と 買い出し班に分かれている。 ちなみにセイは、買出し班だ。 何故か? それは、、、 「ユーウ!ユウユウ!」 「…」 鬱陶しいから。 クラスメイト達が遅れている分 頑張っているのに お前それどこから声出しよんや!? ってなる猫なで声を出しながら 俺の周りをウロウロと… それに、セイは結構ガサツなので 部屋の飾り付け班にして任せたら 絶対余計なやらないといけない事が増える。 ただでさえ時間ないのに そんな事になったらいくら仏のように滅多に怒らない俺でもブチギレる。 セイにブチギレるとか… 俺がブチ切れた所で効果のない相手に無駄な体力使うのとか絶対に嫌なので 先手を売って買出し班にしたけども、結局買出し班って買い出しさえすればあと教室で手伝いなのでどっちにしても…って感じでした。 俺のアホ。 あーもうセイの仕事ちゃんと考えとけば良かった! 何故俺がブチ切れても セイに効果がないのかと言うと… それは現在進行形でセイにブチ切れているので どうぞ見てってください。。 え?何故ブチギレてるか? そんなの… 先手打ったのに結局買い出し終わって帰ってきたセイが、あっちこっちでやらかしたからです。 例えば、飾り付け班の所に行って班の人達が作った飾り付けを細かくし、「見ろ!緋悠!花吹雪や!」とか訳の分からんことゆったり、 アホ、それは花吹雪ちゃうくて紙吹雪や。 作った人ら見てみ絶望した顔しとるぞ… あと歌班の練習に行って 直樹が持ってたマイクぶんどって兵器降臨さして 教室を地獄絵図にしたり… セイの歌を聞いて頭痛と急な吐き気に襲われ クラスの3分の1が保健室へ行きました… 俺を手伝う!とか言って 服の中に手突っ込んできてベタベタ身体中触ってきたり! とゆう事で、ただ今セイを廊下へ引っ張り出し 説教なうなのだが…

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