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第61話

その後臨也といろいろ話をし、 寮に戻ると、 「…」 「…」 「…え?」 玄関開けてすぐ 土下座をした直樹とセイがスタンバっていた。 しかも2人ともパン1で。 もう一度言うけどパン1! いや、なんでだよっ! …ほんまに直樹と聖夜やんな? 全然話さないしいつもと違うので不安になってきた。 これで俺が部屋間違えてたら それこそめっちゃ気まづいので、 1度外に出て部屋番を見る。 「俺の部屋やん。 お前ら2人なんしょん?」 良かったです。本当に。 俺の部屋だった。 「あのさ…緋悠。 今日はマジでごめんなさい。」 え?何が? 臨也と話してすっかり忘れてしまったので 何が何だか話についていけない。 「ユウ!…緋悠。俺もすまんかった。 調子に乗りすぎました。 いやだー俺を捨てないでー ずっと一緒におる言うたやんかぁ。グスン」 こっちはこっちでスイッチ入って 泣いてるんですけど… 「ぅうっ。俺緋悠と話せんくなるとか気まづくなるとかやだぁ!」 なんか直樹まで… えーっと、なんだった? …あ。 セイとは、準備のやつか。 直樹は?特になんも揉めた記憶ないんやけど… なんか気まづかった事だ、あ。珍しく強気に「あれはやりすぎだろ!」とか言ってきたんを 気にしとんかな? コイツらほんま俺の事好きなんやな。 誰かに必要とされるのは やっぱり嬉しい。 「もーええよ。もう怒ってないし 俺もすまんかったな。2人とも」 良いよもう。 話す機会をくれてありがとう。 先に切り出してくれてありがとう。 俺を好きでいてくれてありがとう。 「「緋悠!」」ガバッ 「おわっ!?びっくりした」 急に勢い良く大の男2人が飛びかかってきたので 一瞬よろめいたが なんとか倒れないように堪えた。 しゃあないな。 しばらくこのままにさしとくか、 たまには、ね? 玄関だけど。 俺とりあえず部屋に入りたいけど。 と思っていると、 「おい。このお前の匂いに混じって臭う他の香水の臭いなんや?」 「なんか緋悠のじゃない臭いがするんだけど。」 「?」 …あ。 あ〜、臨也か!? そういえば、いつもベタベタしてくるけど 今日はいつも以上にベタベタされた 気がする。 そうやなぁ… いつもは、ギュッて感じやけど 今日は、スリスリギューッ的な? あとなんか帰る時 「今回はァ、すゥーぐ会えそうだなァ。 大丈夫!俺が貰ってやるからナ!」 とか意味深な事言ってた。。。 「ユウ?どーゆーことやろな? ちょっと俺と大事な話しよか?」 「それ是非俺も参加したい!」 「…(あのバカ!)」 なんだろ、この浮気現場見られたみたいな感覚は… 悪い事はしてないんだけど、 逃げたい。 「おい。とりあえずこっち来い。」 「はーい。緋悠大人しくしててね 靴脱がすよー」 「いやまっ「「黙れ」」はい。」 えー。。。 そして、されるがまま直樹に靴を脱がされ、 セイに担がれリビングへ連れていかれたのでした。

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