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第62話

「で、緋悠説明せぇ。」 「緋悠ー逃げんなよ。大人しく言っとこうね!」 誰も逃げようとしてねぇよ! 今の状況は、 リビングのソファに座らさせられて 左右に直樹とセイが座り 手には、セイ愛用の手錠。 その手錠は、鎖で繋がれその鎖はセイが握っている。 逃げれるわけないやろこんな状況で、 これで逃げれるなら俺は忍者にでも神にでもマジシャンにでも転職してるわ! それに、 説明せぇ言われても… 知り合いに文化祭のチケット渡しに行ってただけ なんやけど。 でも、現状スイッチ入ってしまっているコイツらは信じてくれないだろうし どうしたものか。 てか!直樹帰れよ! セイは一応彼氏やから分かるけど お前は何故いる… 今そんな事言える雰囲気じゃないんですけどネ。 「いつまで黙っとくつもりや? はよ言え言うとるやろ。」 「緋悠。本当に早く言えって。 そんなに言えない事な訳?」 あーもう!めんどくさい! 言えばえんやろ 事実をそのまま 「知り合いに文化祭のチケット渡しに行っとっただけや。」 「なら、その香水の臭いは?」 さっきから気になっていたのだが、 「匂い」じゃなくて「臭い」なんだな… 臭いかな?このにおい。 俺は何気に好きなんだけど。 「そいつハーフやけん、 向こうの抱きしめたり頬にキスしたり そうゆうスキンシップで香水移っただけ。」 臨也は本当に日本とアメリカのハーフなので 嘘ではない。 まあ、してる所俺にしか見たことないけど… 「なるほどね。 聖夜どうすんの?」 どうすんの?とは? 俺なんかされる予定なのか? 直樹いる前で? いやいやいや!むりむりむり! と思っていると、 「直樹。」 「なにー?」 セイが直樹を呼んで 俺の後ろの背もたれの所で何やら コソコソ話している。この距離なので微妙の聞こえるがどんな事を話しているのかは聞こえない。 普通にこの時間怖いんですけど。 俺マジで何されんの?! 今のうちに逃げたい。 でもさ、ちゃっかり2人とも俺の腕掴んでいて 警備が厳重すぎる。 そして数分後。 「緋悠!俺帰るわー あと、がんばれ!じゃな!」 やっと沈黙が終わったと思えば直樹は、 そう言い残し帰って行った。 何を!?何を頑張るん? いや、直樹おる前でなんかされるんも嫌やったけどお前おらんくなったらセイがもし暴走したら誰が止めるん? 「せ、「緋悠」はい。」 「とりあえず、今日は寝れんと思え。」 「えっそれはむr「分かったな?」はい。」 あぁ。 いつものバカなセイじゃなく ドSセイの降臨だ。 誰だよスイッチ入れたの。俺か。 スイッチ入ってしまったセイには 敵わない。分かっているが、 「お風呂はいりたいです。」 あとで好きにしてくれてええけん とりあえずお風呂入りさしてください。

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