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第64話
「好きにすれば。」
そう言い目を閉じると、
「おう。まずは、背中から。」
「…っふ、ぅ。」
セイの手が俺の背中に触れた。
「痕は無し。」
セイの指が確認するように俺の背中を行き来する
「っんぅ。」
「臭いは…まだ残ってる気がするな」
この辺に。とそこをゴシゴシと上から下に
強く指で擦られる
「やっ、強っんぅ」
「感度は、いつもよりええ気がするんやけどやって来たからか?」
「ひゃんっ、ちがっ、さ、さわぁりっ方エロいからぁ!」
「へぇー。」
何がへぇーやねん!
その触り方ゾクゾクするけんやめい!
まって、まだ序盤なんやけど
はじまってすぐやけど
やめて欲しい。。
好きにしたらとか言うんやなかった…後悔。
「さあ、背中は良し。次は、前側洗うで」
「ま、まってセイ!」
「待つわけないやろ」
ですよね。
でも俺は嫌なので後ずさると
「ひゃっ」
壁に背中がついてヒヤッとしてびっくりした。
いやいや、そうじゃなくて!
逃げ場が…
どうしよ?どうする?グルグル考えていると、
「はい捕まえた。往生際悪いで緋悠。
今更やめるわけないし、逃げ道なんてないけんな。」
俺の顔の左右に手を付き
セイの身体で完全に逃げ道が塞がれ
俺の視界はセイでいっぱい。
合わせられた視線のもっとずっと
セイの瞳の奥に炎が揺らめく
その目は俺を欲している。
よく知っている俺を捉えて離せない目。
あぁ。あの時諦めるんじゃなくて
あの時点で逃げとけば良かった。
今更そんな事考えても仕方ないけど。
「緋悠、全身泡まみれでえっろ。」
お前が泡まみれにしたんだろ!って
ドン引きした目を向けたいのに
「っひぁ!ゃ、はぁン。」
俺自身の喘ぎ声でそれは叶わない。
セイの指が俺の身体を愛でて、翻弄され、
それが気持ちよくて頭ん中が真っ白になっていく
右手で俺の左耳を
左手で俺の右乳首を
そして、セイの口が俺の左乳首を俺の弱い所を俺が1番感じる触り方で少しずつ焦らして焦らして俺の理性を壊していく
「ほら、緋悠。俺以上にお前の身体のええ所も
1番感じる触れ方も知っとるやつなんておらんやろ?そんな、蕩けた顔して。
そんな顔他のやつに見せんなや。
他の男の臭いつけて帰ってきた事と
俺の事を一瞬でも頭の中から消した事の
落とし前つけてもらうで。もっとドロドロに蕩けさせてやるわ。」
言い終えるのが先か
セイの指が俺の蕾に一気に入ってきた。
「あっ、ひゃんっ、あああぁああっ!」
泡まみれなのでボディソープの滑りを利用し
抵抗が少なくすんなりと俺の中を暴いた
「あれ?やった後ならもっとユルユルな筈やけど…キツキツ?やってなかったんか?!」
コイツ…本気で疑ってたのか。
「お前っほんまに、ァン。ぃ、今喋ってんのっぅに!」
お前ほんまアホ。って言いたかったのに
アホがァンになったやんか。
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