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第66話
今の俺?
今の俺は、
「せ、ぃやぁ。もっ逝きたァっい!」
猛烈に逝きたくないを選んだ事を後悔している。
あの後聖也は「わかったー」と言い
ボトルからドロドロの液を出し
俺の全身にたっぷりその液を塗り込み
目つき悪いが整ったイケメン顔に
これ以上ない程の憎たらしくもあり目を奪われる笑顔を浮かべ
「お仕置き開始」と言い放ったのだ。
それからすぐに以前感じた事のある
急に鼓動が早くなり、身体中が疼いて熱を持つ
感覚に襲われ、
ここで気付いた。
あれは、聖夜が持ってきたボトルの中身は
媚薬だった事に…
あんの、くそジジイ聖夜に変な物もう渡すなよ!
てか、まだ隠し持ってたのか。
聖夜も媚薬愛用してんじゃねぇ!
まじ最悪。
「緋悠考え事?」
「はァっあ、ン」
聖夜が俺の両頬に手を添え
俯いていた顔を上に向かされ
聖夜と視線が合わさる
触れられるだけで快感を拾ってしまう。
「まだ余裕そうやなぁ。
媚薬とコレ縛られとるだけやと
刺激ないけんか。」
ちょっと待っといてと言葉を残し
再び浴室から出て行った。
縛られている訳ではないので
逃げようと思えば逃げれるが
少し動くだけで「っんぁ」と声が漏れ
浴室内で声が響いてくることもあり
いつも以上に耳にクる。
それに、浴室と媚薬で熱い。あつい。アツイ。
身体中が疼いてしょうがない。
「緋悠」
「っ!?」
びっくりした。ぼーっとしていて気づかなかったがいつの間にか聖夜が戻って来ていた。
その手には見た事の無い物が握られている。
それは棒状でボコボコしていて先がカーブになっていて降り曲っている不思議な物体だった。
「これ気になるん?」
余程不思議そうにガン見していたのか
聖夜が聞いてきた
「っなァに?」
「これは、こうやって使うんや!」
「ンあやっ!やだァっ!!!」
突然の初めての感覚に
涙がポロポロと零れ絶叫と共に涎がツーっと糸を引きながら落ちていく。
あろう事か聖夜はその棒状のモノを
俺の勃起している竿の尿道に勢いよくぶっ刺して来たのであった。
何故こんな物を…とか
これもあのクソジジイか?とか
聞きたいことは山ほどあるけれど
それを聞く余裕なんて今の俺にはもう無い。
「これなぁ、尿道責めに使うもんなんやと。
これでこの持つとこのスイッチをONにすると
その棒振動するんやってさ。
その先のカーブしとるとこは退かんように止める為にあるらしいで。
さぁ、初尿道責めスイッチおーん!!!」
「っい!やぁ、まっあああああぁああ!」
目の前がチカチカと暗転し
身体がビクンと波打った。
「緋悠空イキしたん?
そういえば媚薬使っとったな
でも初めてで空イキとはさすが感度良好やなぁ。」
空イキ?
尿道責められて?なんなら入れてすぐ?
俺やばくね?
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