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第69話

次の日 目を覚ますと横にセイが寝ているのを確認し ベッドからおり洗面台へ向かう 「あれ?昨日どうなったんやっけ?」 確か、臨也にチケット渡しに行って帰って来て… そっから記憶が無い。俺いつ寝た? ふと鏡へ目を向けると…「はぁ!?」 なんか至る所に紅い花が咲き乱れてるんですけど。 あんのバカ!痕つけんなよって言うとるのに! 急いで寝室へ戻り寝ているセイめがけて シャイニングウィザードを決め込む。 「ごほっおえっな、なんや!?」 「お前これどうゆう事や」 「これ?あー痕付けたいなぁって思ってついやっちゃった!」てへっみたいな頭に手置いて舌出したポーズとっとるけどなんも可愛くない。 むしろ、癇に障る。 「はぁ?」 「まぁまぁ、落ち着いて緋悠様」 「これどうやって隠せばええわけ? こんな服で隠せんとこに付けやがって…」 俺の髪は黒髪で長さは肩ちょい上あたりそして パーマがかかってて赤メッシュが入ってある。 セイが痕を付けたのは鎖骨と顔のちょうど間の首筋だ。どうやって隠せばえんや… パーカー着ても隠せるところじゃないし、 ヘアアレンジしても位置的に微妙やし… いろいろ真剣に考えていると 「なんで隠さなあかんの?」 「へ?」 「そのまま行けばええやん 隠す必要無し。」 「いや、いろいろ問題あるやろ!」 「いろいろ?」 「そりゃ、杏椰とかクラスメイトとか直樹とか 学園のやつに写真撮られてSNSにあげられたら 記者とか来るかもしれんやろ!」 「あー。そん時は俺と付き合っとる言えばええやろ!好き同士なんやし!」 「は?」 なんで、別れる(予定の)相手しかも男と付き合っとるって言わなあかんの? とゆうか、好き同士って? 「俺とお前は両想いやん!」 え、まって。 なんでそんな話になってんのぉおおお 「両想い?」 「おう!だって夜浴室でセックスした時 俺がお前に「好きやぞ緋悠。お前は?」って聞いたらお前も好きって言いよったやんか!」 「…まじ?」 え、それまじ? 昨日浴室でやった事もびっくりだが 俺が聖夜に好きって言ってしまってる事もびっくりだ。ダブルパンチやわ。 理性って大事ですね。 怖いわぁまじで。言うつもりのない事までスラスラと…怖いわぁ。 いや駄目駄目。 俺は別れるのおーけー? 別れて女の子と付き合うそして仕事に専念する。 こんなに嬉しそうなセイを傷付けたくないが、 これ以上セイから奪えない。 「セイたぶん俺言う相手間違えてた 好きってやつお前の事じゃなくて別の人の事や!」 そろそろ本気を出そうと思う。 グダグダと時間をかけすぎた 俺は聖夜と別れる。うん大丈夫。 「聖夜ちゃんと言うわ 俺と別れてください。」

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