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第70話

「俺以外の奴への言葉? 別れてください? 緋悠許さんで。覚悟はええか?」 聖夜の瞳の奥がメラメラと怒りで燃え上がっている 俺は何をされるのだろうか… 嫌な予感しかしない。 でも、その前に 今日は思いっきしの平日だ。 しかも明日明後日は文化祭。 俺達は学生で文化祭にも参加しなければならない。 つまり、、、 「文化祭終わってからなら監禁でもなんでも好きにすればええ。」 監禁でもなんでも好きにしたらええ言ったけど 本心はこっちの都合も考え程々にお願いします!頼むから! 「またお預けか!!!」 「当たり前。」 一時休戦って事で。 なんならこのまま忘れて頂きたい いや、忘れられたら困る… 聖夜が納得してくれる別れ方ないんやろうか。 最終のクラスの文化祭準備が終わり 俺も撮影会の打ち合わせを終え 明日の本番に向け早く眠りについた。 そして、、 「文化祭じゃー!!!!! 問題起こさず程々に楽しめよ!」 と言う朝から元気すぎる杏椰の挨拶で 夕月学園の文化祭、夕月祭がはじまった。 ぶん、夕月祭1日目スタート! クラスの方は藍澤に任せ 俺が今いるのは… 「はーい列乱さないでー」 「おいこらちゃんと順番守れ!」 「次の方どうぞー」 ワイワイガヤガヤ ここは、体育館。 軽く話しながらサインして写真撮って握手 これを1人だいたい20秒でこなしていく。 列誘導や時間を計測し次の人呼ぶ係は 杏椰達教師陣と何故か嵐がしてくれている。 何故かってこれする言い出したん そういえば嵐やったな… そんな事すっかり忘れていた。 仕事用の笑顔を貼り付けて 一人一人といろんな話をしながらしていると 「ここで緋悠様30分の休憩に入ります。」 「休憩?」 近くにいた杏椰に聞くと、 「ひーは休憩いらん言いよったけど やぱ休憩ナシやとひーもキツイやろ思って 30分しか取れんけど休憩して来い!」 ちゃんと時間取ってくれていたのか。 なら、お言葉に甘えて 杏椰に礼を言い 舞台裏へと下がった。 明日の一般公開の練習も兼ねている 1日目なんやけど、 明日ももしかしたら休憩あるんだろうか? とゆうか、何も考えてなかったから 休憩30分も貰ったけどどう過ごすか悩む。 とりあえず、自分のクラスでも見に行こうかな? このままここにいても暇やし。 そう思い俺は教室へ向かうべく腰をあげると、 「ひっゆうさまー! どこ行くんすか?俺もお供します!ふへっ」 …なんか来た。 なんかって嵐やけども。 とゆうか、、、 「嵐いつにも増してテンション高いな」 なんかキモい。 本当俺こいつと2人でいて大丈夫か?って心配になるレベルでテンションが高い。 「そうっすか?いつも通りっすよ!ふへへ」 いや。さっきのふへっにしても今のふへへって やつにしても…怖いわ! どの辺がいつも通りやねん! 「その、ふへへってやつ何?」 聞くよね?やっぱ聞いちゃうよね? 「あ、これっすか?緋悠様撮影会出来たし 休憩中の緋悠様といけるって考えたら…ふふ あ、やべヨダレが!」 「…」怖い怖い怖い怖い!こ!わ!い! 「俺今ならなんでも出来る気がするっす! あげあげー!!!」 それ、やっぱテンション上がってんじゃねぇか! あげあげー!!!とか久々に聞いた。 「緋悠様とデート!デート! 後で兄貴に自慢しなきゃ!ふふっ んで、彼氏目線の写真いっぱい撮ってぶへへ …あれ?緋悠様?ひっゆうさまー!」 怖すぎ。 俺?身の危険しか感じなかったため 逃げました。 目指すは我がクラス!

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