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第71話

「ちょっ、まじでついてくんなー!!!」 「緋悠様ったらぁ照れちゃって〜」 「そのさ、手に持ってるカメラ仕舞え! こんなとこ撮るんじゃねぇよ!」 「いやっすよぉ!だって激レアっすよ!」 「し、る、かぁ〜!!!」 逃げれたはずだったんだけどな… アイツ秒で追いついてきた。 どこ隠れてもすぐ見つかるし、写真撮られるし、 きっとアイツには俺センサーがついてる。 何が!どのへんが激レアだよ! 教室まであと少し でも絶対コイツは来る。 …もう諦めよ。 疲れたし俺センサー?がついてるあいつから逃げ回ってもすぐ見つかるし休憩なくなる。 逃げるの辞め! 徐々にスピードを落とし歩く 「あれ?鬼ごっこ終わりっすか? どこデート行きます?」 鬼ごっこって…デートって… 俺はもう突っ込まん。 「2のA」 「兄貴んとこっすか! すぐそこですね!」 「そうですね。」 疲れた。2人揃ってゼエゼエ言いながら 2のAに向かった。 俺さ、普段息切れなんてあんましないのに 今日はダメや。 だって、アイツどこ隠れてもどこ逃げても すぐ見つけられるから軽くホラーでした。 何者だよ…ただのバカなんだよ… 嵐の馬鹿力?とゆうかカメラマンとしての執着心とゆうかなんとゆうかスゴすぎぃ。 「はっここっすね!兄貴の教室! まだ心臓バックバクですけど入りましょ!」 俺はお前に疲れた。 あの後もずっとカシャカシャパシャパシャ 写真撮りやがって… 「はい。」 ガラッ 嵐がドアを開けてくれ2人揃って中へ入る 教室にいた奴らと目が合う 「あれ?」 「ひ、ひゆうー!」 叫びながら直樹がすっ飛んできた。 「お客さん0?」 教室にはクラスのヤツらしかいなかった。 心無しか顔色が悪いクラスメイト達。 なにがあった!? 「それが…結構お客さん来たんやけど 聖夜が歌ってしまってお客さん逃げていってしまった。」 …あぁ。破壊神様が降臨なされたのですね。 俺自分の撮影会に来た人に2のA結構宣伝したんだけど。 セイを探すと窓に頭を預け黄昏てらっしゃる。 で、その横にはセイを励ます藍澤。 「あれいつから?」 近くにいる直樹にセイ達を指さしながら聞くと、 「お客さんが帰り始めた時から!」 へぇ。 つまり、お客さんが帰り始めてる時からアレね 謝罪したりすること無くアレね。 「直樹達は、帰って行くお客さんになんかした?」 「おう!謝罪したり気分悪くなった人に付き添ったりしたで!」 「呼び込みは?」 「したで!皆とりあえず緋悠様撮影会行って 癒されてから来る言いよったわ!」 「偉いやん!」 いやぁ、本当にあの2人以外の対応良い子。 「ひ、緋悠に褒められた!いえーい!」 「じゃ、俺ちょっとあの2人説教してくるけん お前らは他のクラス見てこい」 と言いクラスのヤツらに休憩を与え 嵐と残った直樹と2人の元へ向かった。

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