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第73話

「つっかれたぁ!!!」 体育館へ戻るとギリギリ間に合った そっから休むこと無く撮影会をし、 きちんと自分のクラスの宣伝もして 無事1日目終わり! あの後、クラスも繁盛し持ち直したらしく 教室に戻ると皆やりきった顔をしていた。 良かったです。 そして、現在寮。 「ユーウユーウユウユウユウ」 「…」 さっきからずっとこんな感じで ベタベタしてくるセイ。 鬱陶しい。俺はもう寝たい。 「ユウー?やぱ怒っとんか?」 なにが? 強いていえば眠くて早く寝たくてイライラしてますが? 「でもな、俺も辛かったんやで… 俺が歌った瞬間皆おらんなってしまって」 「…あ。そっちか!」 あ。スルーする気だったのについ返してしまった… てか、そんな休憩の時のクラスでの事なんて 頭になかったわ。 そういえばそんな事もあったけど、 お前らも分かってくれたみたいだったので 俺の中では終わった話なんですが… 何故蒸し返してくる? 「お!やっと返してくれた! なんや忘れとったんか?藍澤は慰めてくれたのにユウは慰めてくれんかったけん寂しいわぁ。」 つまり、、、 藍澤みたいに慰めろとゆうこと、か? その「〜はしてくれたのにお前はしてくれん」みたいな比べられる事嫌いなんですが。 藍澤はしてくれるけど俺はしてくれんで不満で 俺に藍澤みたいにを期待するのなら 藍澤と付き合えばええと思うんですよね。 だって俺は俺やのに 藍澤みたいにを求められても困る。 てか、藍澤がしてくれて 俺にもそれを求めるっておこがましいな。 コイツ。 他のやつにしてもらったんならいらんくない? お前のケアは藍澤がたーっぷり時間かけてしたらしいし。 「藍澤が慰めてくれたんやろ? ならそれでええやん。おやすみー。」 「ユウ!なんでや! 藍澤みたいに慰めてくれんの?」 「藍澤みたいにを期待するのなら 藍澤に頼めばええやろ。俺は俺やぞ。 俺は寝る。お前もはよ寝ぇよ。」 そう言い自室の扉を閉め鍵をかけて布団へと入った。 まだ何か言っているのが聞こえるが無視だ無視。 相手にしたら負け。相手にしたら負け。 ドンドン 「ユーウユーウユウユウユウ」 ドンドン 「なぁ慰めてや!」 ドンドン 「ひ、ゆ、う、くーん!」 相手にしたら負け。 でもな、、しつこすぎる!!! まだなんかブツブツ言いよるし! 怖いわ! 気配を消しそっとドアに近づく で、ドアに耳を押し当てセイの様子を伺うと 「え、もしかして緋悠ヤキモチか? 俺が藍澤藍澤言うけん?何それ可愛すぎる! そうだ!今日はヤキモチ妬いてくれた記念日にしよう!」 …脳内お花畑か。 疲れた。おやすみなさい皆さん。

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