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第85話

別れてくれ大作戦Part1が失敗に終わったので Part2 一日に何回も「俺のどこが好き?」と聞く作戦…どこが好き?大作戦!にうつる。 たまにセイの方が早く起きるが 基本俺の方が早い。 今日もいつも通り俺の方が早く起きたので セイがこのリビングに入って来た所からスタートしよう!と決め朝食作りに取り掛かる。 ちなみに今日の朝食は、 ご飯、なめこと豆腐の味噌汁、アジの塩焼き、玉子焼きと言う無難なメニュー。 なぜ今日食堂じゃなく俺が作ったのかと言うと、昨日セイが「明日の朝はユウの手料理が食べたいな♡和食がいい♡」としつこく言われたから仕方なく作った。…本当に仕方なくだから! 何が食べたいとか無かったら無かったで困るけど、リクエストされたらされたで自分で作れば?って思う。 世のお母様方、主婦の皆さんお疲れ様です。 2人分のご飯が出来たので並べていると… 「ユウおはよ!やぱユウのご飯は美味しそうやなぁ!さっそく食べよー!」 セイが起きてきて食卓についたところで さあ、作戦スタート! 「やっぱユウの作った飯は世界一や!」 そりゃどうも。幸せそうな顔しやがって… こんだけ喜んでもらったら作ったかいがある。 「なぁ、セイ?」 あ、つい名前呼んじゃった… まあ今がチャンスか! 「なんや?」 1回目の 「俺のどこが好き?」 …これ結構恥ずいんだけど! 顔が熱くなる。これ絶対赤くなってるわ。 なんせ恥ずい。恥ずすぎる! 「ユウ。緋悠、俺は… お前の全部が好きやぁあああ! 朝から俺を萌え殺す気か!!! 緋悠に萌え死ぬぅ!!!」 「おわっ!?」 言い終わるや真正面に座っていたセイは 目にも止まらぬ早さで俺の腕を掴み自分の方へ引っ張ってセイの膝の上で落ち着いた。 早すぎて抵抗出来なかったんだけど… さっきの「おわっ!?」は、引っ張られた時に出た声です。変な声出さすな! 「あー好き緋悠大好き愛してる」 と言いながら俺の首筋をクンクンしたり 耳を舐めてきたり髪が当たって擽ったい。 盛り上がってるところ悪いけど… いや俺から仕掛けたんだけどさ 「先ご飯食べん?遅刻する!」 離れようとすると 「そんなんあかん!」 「なんで!?」 遅刻するって言ってんの! 「俺はここにおって欲しいんやんか! やけんあかん!」 と言いながら俺のケツに当たる硬いもの… 「知るか! 今からは先学校行かなあかんのやけん 我慢しろ!」 朝からナニを元気にさせとんや! 「嫌やー! 緋悠を食べたい気分なんや!」 怖いわ! 「…飯食って腹を満たせ。って!ちょ、まぁッンン」 耳の穴に舌を入れられ艶めいた声が漏れる 「今日は遅刻な。」 セイに持ち上げられ再びベッドへ… この作戦はダメだ。 長期戦になるとは思っていたが、 言う度にこうなったら俺が持たない! てか、俺自身が恥ずすぎるからやめた! 別れてくれ大作戦Part2も失敗。

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