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第二章・20
千尋が中に!?
そうなると、さきほどの悲鳴が気にかかる。
何か妙なことに巻き込まれていなければいいが。
様子を探るため、弦は迷路に踏み込んだ。
とても画一化された教室のひとつとは思えないくらい、迷路は巧くできていた。
非日常に放り込まれた気がする。
何か仕掛けが。
その仕掛けとは、何だ。
まさか、天井から蛇が降ってきたり、通路いっぱいにゴキブリが這い出してきたり。
そんなことを思いながら、用心しいしい奥へ進む。
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