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第二章・22
「先輩、キスして~ッ♪」
身をくねらせながら迫ってくる姿は、異様な迫力さえかもしている。
不意を突かれた弦は、男子生徒にすがりつかれてしまった。
「やッ、やめろ! 離せ。離さんか!」
「先輩、好きスキ~!」
タコのように尖らせた唇が、顔面に近づいてくる。
「やめんかぁー!」
足をもつれさせながら、弦は必死で男子生徒から逃れ再び通路へと戻った。
なんという恐るべき仕掛けだ!
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