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第三章・21
「んっ、ぅん。……あ、あぁ……」
思いきって、咥内に舌を差し入れてみた。
応じてくる、細い、だが熱い千尋の舌。
弦先輩。あぁ、先輩。
息の詰まるような、熱いキス。
舌が伸びてきたときには少し驚いたが、自分でも不思議なくらい素直に受け止めた。
舌を擦りつけ、絡め、水面にあがるように息をつくと、甘い声が出てしまう。
「ぁん、んッ。ふ、ぅん……」
やだ。こんな声が出るなんて、恥ずかしい。
でも、動画の女優もこんな感じの声を出していた。
そして、彼女は……。
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