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第三章・27
「あッ!」
恍惚としていた千尋が、慌てて前を抑えた。
手の中に広がっていく温かい感触。
千尋もまた、果ててしまったのだ。
「やだ。もう、恥ずかしいな」
急に羞恥が込み上げてきた。
こんな、こんなエッチなことしちゃうなんて!
上も下も、べとべとに汚れてしまった千尋に、弦は優しく口づけた。
「もう一度、風呂に入ってこい」
「はい……」
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