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第四章・4

「どうだ、海江田。負けるのも面白いだろう」 「そうですね。勉強になりました」  体育教師に返した言葉は嘘ではない。  主将・高橋の、技から技へつなぐ流れと、そのタイミング。  劣勢を跳ね返し、優勢へと転じる体さばき。  柔道とはなんと奥深いものか。  だが、その頭で弦はすでに次のステップを考えていた。 (ああいう連続性を身に着ければ、俺もまだまだ強くなれる!)  帰りの電車に揺られながら、今日の敗因と反省などを考えていた。

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