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第四章・13

 弦の言葉に嘘はなく、技はゆっくりとかけられた。  今日は横四方固をマスターする、とのことだ。  弦もその動作一つ一つを確かめながら、腕や足を曲げたり伸ばしたりしている。 「千尋、痛くないか?」 「大丈夫です、先輩」 「これくらいは?」 「痛い苦しい! やめてください!」  やはり締めると痛いか、と弦はため息をついた。  型はしっかり覚えることができたが、いまひとつ実戦的ではない。  少しは千尋にも協力してもらわねば。

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