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第四章・15
弦が耳元でささやき、千尋の背筋にぞくりと快感が走った。
「千尋、左足を俺の右足に絡めてくれ」
「こっ、こうですか?」
おそるおそる足を絡めると、二人の体はさらに密着した。
「もう少し、強く締めてくれ」
言われるがまま、足に力を入れる。
ぐい、と下半身が擦り合わされる。
(あっ! やだ。やだダメ!)
自分の体の中心に、弦のものが当たっているではないか!
ひるんで力を抜くと、弦がもっと締めろと注意してくる。
擦り合わせるうちに、二人のものが、どんどん硬くなっていく。
そんなことを知ってか知らずか、弦はさらに技を進めてくる。
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