96 / 239

第四章・20

「ん、ふッ、んんッ。はぁ、はッ……」  施しながらも興奮するらしく、千尋は喘ぎながら弦のものを愛撫した。  舌を這わせ、唇で吸い、しまいには我慢できないというように起き上がってしゃぶり始めた。  どんどん反り上がってゆく弦のペニスを、じゅるじゅぷと音を立てながらしゃぶる。  普段の千尋からは想像もつかない淫らな光景だ。  そんな姿に、卑猥な水音に、弦は限界を感じ始めた。 「千尋、そろそろ出すぞ」  その声に千尋はとろんとした眼を向けてきたが、濡れた唇から思いもよらない言葉を吐き出した。 「内に」 「なに?」 「内に、出して欲しいです……」

ともだちにシェアしよう!