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第五章・2

「海江田ク~ン! よろしくね♪」 「坂井!」   俺の隣が、坂井!  隣の席に落ち着いた坂井の姿に、弦は少なからず動揺した。  坂井。  俺と 千尋の仲を、公認のBLに仕立て上げようと画策する、やっかいな女子だ。 「ね。あの本、どうだった? 面白かった!?」 「あんな本を、学校に持ってくるな!」

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