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第五章・11

 夕食を済ませ、弦はお茶を飲みながらテレビドラマを見ていた。  画面を見てはいるが、頭の中は千尋の作るキャラ弁でいっぱいだ。  どうやって、アレをやめさせるか。  なかなか答えの出せないまま、時間だけは刻々と過ぎてゆく。  このままでは、また千尋が明日の弁当の下ごしらえを始めてしまう。  その時、画面の中にヒントが現れた。

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