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第五章・18
「んっく。ぅん、んッ……」
弦の分身を受け入れながら、千尋は喜びに震えた。
また、一つになれた。
そしてこれからもたらされるのは、狂おしいまでの愛情の交感だ。
初めはゆっくり動く、弦の優しさが嬉しい。
こうして、心と体が準備されるのを待ってくれているのだ。
しかし、それすらももどかしいほど昂ぶってくる。
早く、もっととねだりたくなる。
「いくぞ。覚悟しろよ、千尋」
「あぁ、先輩……」
次第に激しく動き出す弦の言葉の真の意味を、まだこの時の千尋は知らなかった。
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