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第五章・21
「なッ、何してるんです、先輩!?」
首を持ち上げて様子をうかがってみると、弦は自分の分身の根元を片手でしっかりと押さえ、こらえているのだ。
「……ふぅ」
「どうして? 先輩、どうして!?」
涙混じりの千尋の声に、弦は笑った。
「フッ。千尋、まだまだこれからだぞ!」
「どういうことです!?」
「今度は後ろからだ! 千尋!」
「や。ちょっと、待って!」
軽々と体を裏返され、千尋は腹這いに転がった。
一度は引き抜かれた弦が、再び挿入ってくる。
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