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第五章・22
「あっ、あッ、ぃやぁ!」
抗おうにも腰をしっかりと両手で掴まれ、逃げるに逃げられない。
ずんずんと突いてくる弦に、激しく体が揺さぶられる。
突かれるたびに、体が前に擦れる。
「んぅッ、く。んっ、んッ、んぅう!」
今度はシーツを噛んで、千尋は声を殺した。
なかなか聞かせてくれない可愛いさえずりに、弦は焦れた。
千尋の両腕を後ろから掴むと、引き寄せるようにその上半身を無理やり持ち上げる。
「やッ! ダメ! 先輩、そんなのイヤぁ!」
「お前があんまりおとなしいからだ」
「んあッ! あッ、あッ、あぁああ!」
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