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第五章・24

「先輩、まさか」  怖々後ろを振り向くと、やはり先ほどと同じように自分の根元をしっかり押さえて耐えている弦の姿が。 「どうしてぇ」 「今度は上だ! 俺に跨がれ、千尋!」 「いやあぁあ!」  夜はどんどん更けていく一方だった。

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