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第五章・26

 あそこに。  あそこに当たれば、きっとイケる。  何度も何度も腰を擦りつけ、自分で自分の体内を探った。  気持ちいいところ。  あの、気持ちいいところ。  ようやく、二度三度と連続して千尋は自分の前立腺に弦をこすりつけた。 「あぁッ! んあぁッ! やっ、あ。あぁああ!」  温かいものの飛沫が、弦の胸まで飛んできた。  ぐったりとくずおれる可哀想な千尋の体を、弦はしっかりと抱きとめた。

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